2011年1月28日金曜日

海のチカラで体も心も癒やされる――タラソテラピーを体験してみた

 ひょんなことから参加することになったテルムマラン?パシフィーク(千葉県勝浦市)でのタラソテラピー(海洋療法)無料体験。さまざまな療法を受けて、体だけでなく心まで癒やされた。

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 2010年1月26日。“痛勤”電車の帰途、1通のメールが届いた。

こちら、超オススメのリラックスできるところ。しかも無料! 通常は1万5000円くらいしますよって。鼻水も引っ込むかと。絶対申し込むべし。

 相棒cherryさんからの転送メールのタイトルは「【緊急募集】テルムマラン パシフィーク」。「はて?」とURLをクリックすると、「最近、疲れがとれなかったり、気分がさえなかったりすること、ありませんか? そんな方は、タラソテラピー(海洋療法)でリフレッシュしてみませんか」

 テルムマラン?パシフィークは千葉県勝浦市にあるタラソテラピー施設。タラソといえば「海藻パックやエステ」というイメージがあるが、新鮮な海水中での健康と癒やしのセラピーでもある。1月30日の1日体験ツアー、JTBの企画で男性限定20人、東京駅からの往復バス代を含めて無料になるのだという。慢性鼻炎、肩こりやヒザ痛、ストレスに悩まされる私、「ふうん」と思って申し込んだ。

●アクアラインを越えてアクアトニックへ

 当日8時半発のバス、募集の20人をはるかに超える約30人の参加で、相方連れもちらほら(相方は有料)。「人気あるんだ」とつぶやいているうちに、バスはアクアラインを越えて外房へ、いすみ鉄道とおぼしき単線路をまたぐ。これだけでも癒やされる気がする。

 途中に休憩を入れて2時間半のバス旅行を楽しみ、ようやく海を臨む丘にあるテルムマランに到着。東京ドーム13個分の広さの「ブルーベリーヒル勝浦」一帯は、自然たっぷりの別荘地帯。体験ツアーの一行は、ミーティングルームへぞろぞろと向かった。

 「メンタルヘルスツーリズムにようこそ。本日の体験コース、アクティブコースとパッシブコースをご用意しております」と女性セラピストのFさん。

 アクティブは“キネジセラピー(運動療法)”主体の水中エクササイズ、パッシブは“ハイドロセラピー(水療法)”主体のリラックスコース。水が苦手な私、ガンガンよりまったりのパッシブがいいと念じていたら、願いどおりそちらのコースになった。トリートメントプログラムは次の通り。

11:40?12:00 ツアー アクアトニック

ランチタイム

13:15?13:45 エアロゾル

14:00?14:30 ピシーナ リラクゼーション

●午前の至福

 ロッカーで海パンに着替えて、アクアトニックへ。

 パッシブの一行が向かったアクアトニックは、座浴や歩行浴、ジェットマッサージ、バブルバス、フィットネスプールなどがある、海水で満たされた癒やしと健康の施設。

 まずはセラピストFさんの案内で座浴へ。水につかるとジェット水流がほんわ?り腰と背中に当たり、「おぉっ」と思わず声が出る。自分の背中が「ありがとう」と言っている気がした。奥にあるシステムジェットは“ドドド”の強めマッサージ。首スジが「生き返ったぁ」と息をついた。

 そして、円形の気泡バスにみんなで入る。バブルの刺激がうれしい。しかし10人ほどのオトコたちが、泡風呂で肌を寄せ合って、ぐるりと囲む様子はハタから見るとヤバいかも(笑)。しかも、気泡の力が強く、体も浮くので、嫌でも肌と肌がすれ合うのだ。バブルバスは屋外にもあり、勝浦の海を眺める絶景。冬の冷んやりとした海風もまた清々しい。

 屋内に戻ると、ふくらはぎから背中、肩までのバックマッサージ。ツアーガイドはここで終わりだが、そのころには私は至福に包まれていた。それからカフェで、自然の食材を生かしたオードブル、スープ、主菜のカジキマグロをいただく。うまい。ハーブティでゆったり脱力だ。

 カフェで1つ気になったことがあった。男性が1人、慣れない手つきで給仕をしていた。片付けや水を配る姿が、どう見てもボーイっぽくない。これは後で「ハハン」とした。

●午後の至福

 “エアロゾル”は海水をミスト(霧状)に充満させた暗室での気候療法。ミストが気管支を浄化してくれて、鼻やのどにいい。青白い空間に横たわり、この世とあの世をさまよい、気を失ったかのよう。あっという間の30分で、立ち上がると不思議な浮遊感。鼻炎も引っ込むわけだ。

 次の“ピシーナ リラクゼーション”はフロート(浮き具)を使う海上無重力体験。 泳ぎ下手な私、本当に浮いていられるか不安だったが、セラピストTさんに言われるまま、浮き具を首の後ろに当てて、両足をプールサイドのレールに乗せると……あ、浮くじゃない!

 耳まで海水につかり、顔の上部のみ水面に出す。外の音が水中で遮断され、ボワンと聴こえる。海中感覚とでもいうのだろうか。やがて足がプールサイドから離されると「ああ、沈む!」と焦ったが、ちゃんと足の下にフロートを入れてくれて「浮かんだぁ」と一安心。浮き具を押されて、回されるのがキモチいい。

 「寝ちゃってもいいです」とはTさん。約20分後、海中世界から帰還したが、本音を言うと帰りたくなかった。

●テルムマランに行くために働く

 終了時刻に「ふう?っ」とロビーに出ると、そこにいたのはニコやかに笑うセラピストFさん。基礎化粧品やトリートメントアイテムを販売するショップで、売り子をしていた。先ほどの「ハハン」の正体はマルチタスク。セラピストは体のセラピーだけではなく、食事や販売までマルチなサービスを通して、お客さまの体の体験と心の体験を一貫してサポートするのだ。専業の売り子ではないので、どのセラピストも「売らんかな」とギラギラしていない。テルムマランのおもてなしの秘密をかいまみた。

 欧米ではスポーツ選手や芸術家にも愛されるというタラソテラピー。ココロとカラダのぜい沢な時間がゆったり流れ、海の力で生まれ変われるからだ。私は、「これからの人生、数カ月に1度、ここに来るためにせっせと働こう」と誓った。現に次の予約チケットは、もう手元にある。【郷好文】

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引用元:函館市歯科の総合情報サイト

2011年1月25日火曜日

Tシャツアート展:秋風に揺れる 斐川の田んぼに205点--20日まで /島?

 写真やイラストをプリントしたTシャツを屋外に展示する「Tシャツアート展」が17日、斐川町坂田にある宍道湖西岸なぎさ公園付近の田んぼで始まった。例年は稲刈り後に行われていたが、今年は稲穂の時期に合わせるために1カ月ほど早めた。訪れた人は、たわわに実った稲穂の上で、Tシャツが秋風に揺れる景色を楽しんでいる。20日まで。
 同展は
、宍道湖西岸に広がる田んぼを観光資源に活用しようと農家民泊などに取り組む「出雲?宍道湖ツーリズムの会」が07年から主催している。
 4回目の今年、県内外から計205作品が寄せられた。ハスやチューリップなど同町内の風景や家族の写真、保育園児が描いた絵など、さまざまな作品が展示されている。午前9時?午後5時(最終日は午後3時まで)。
無料。【細谷拓海】

9月18日朝刊

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引用元:エターナルカオスNEO(NEO) 情報局